男性不妊の原因は造精機能障害か性機能障害男性不妊の原因は様々ですが、大きく2つのタイプに分けられます。 鍼灸の適応となるもの、ならないものをまずは正しく知る必要があります。 男性不妊の原因は、「性機能障害」か「造精機能障害」かの大きく2つに分けられます。 性機能障害は、性機能不全とも言われ性行為自体が行えない、射精に至らないといった機能的な原因のものです。 性機能障害の原因の95%はストレス、アルコール、喫煙と心因性のものです。 過去のセックスの失敗や妊娠のプレッシャーによる性機能障害がある場合は、カップルカウンセリングやセックスカウンセラーの門を叩いてみるのも一つで手ですが、鍼灸はストレスや心因性のものについては効果を発揮します。 もう一つの原因である造精機能障害は、精子を作り出す機能自体に問題があるタイプで、男性不妊の90%の原因になっていると言われています。 通常は一回の射精で数億の精子が射精されますが、子宮に到達する前に99%は死滅し、卵子と精子の出会う場である卵管膨大部までたどり着けるのは数百以下と考えられています。 そのため、精子の数が少ない、精子の運動性が乏しい場合は妊娠しにくい原因となります。 造精機能に障害のある病気として、無精子症、乏精子症、精子無力症などが挙げられます。 しかし、一匹でも精子を取ることができれば、顕微受精により受精卵を得ることが可能です。 ただ、顕微授精ができたとしても、受精障害が起こる事があります。 受精障害の原因は精子・卵子それぞれにあり、内容も多肢にわたりますが、精子に限っていえば以下のような理由が考えられます。 @精子が卵子を活性化する因子をうまく放出できない、もしくはその因子が欠如していて、卵を活性化できない。 A老化や酸化ストレスなどにより、精子のDNAが損傷している。 一見元気な精子でも、DNAの損傷があれば細胞分裂が正常に進まず途中で止まったりします。 顕微受精は一匹の精子を培養士が選別し、その精子を直接卵子へ注入する方法です。 しかし、その一匹の選別方法は大体が目で見る「目視」で、一番元気が良く、直進していく精子を選ぶことで行います。 通常射精した精子にはDNAが壊れた精子(DNA損傷精子)が混在しているのが普通です。 また、精子の数を表す精子濃度や運動率に問題がなくても、精子の卵子に突入する「先体反応」という能力が低い場合があります。 これらはいずれも目視では実際の状態がどうなっているか、確認のしようがありません。 いずれにしても、濃度・運動率・正常形態精子が増えるなど、精液所見がよくなれば妊娠の確率もその分 高くなります。 精子の質が改善することで、流産率低下、自然・人工授精・体外受精・顕微授精の妊娠率も上りますし、昇、 胚盤胞到達率の上昇を望めます。 さて、男性不妊に対する鍼灸の効果・適応についてですが・・・ 精子の形の異常は鍼灸の適応ではないことが多いです。 男性不妊の場合、「精索静脈瘤」や「閉塞性無精子症」といって精管が閉塞しているために射出精液中に精子がまったく出てこない状態などは、鍼灸での改善は期待できません。 次に、それぞれの男性不妊の原因に対する鍼灸治療効果について具体的にお話します。 ・性機能障害/ED/性機能不全に対する鍼灸治療の効果 性行為自体が行えない、射精に至らない原因が、日常的なストレスや海綿体への血流低下の場合は、鍼灸の適応となる可能性が高いです。 但し、うつ病の薬や育毛剤など、服用している薬が原因になっている場合もあるので、必ず服薬の有無をお知らせ下さい。 ・造精機能向上のための鍼灸治療の効果 性行為を介さない妊娠、つまり人工授精や体外受精や顕微受精による妊娠を目指している方にとっては、精子の質の向上を図ることが最大の目標になります。 精子は卵子と違って、一日に一千万から一億以上、一秒に数百個ぐらいの勢いで大量生産されています。 精子を大量生産するためには正常なホルモン分泌と大量の血流を要します。 そのため、精巣を栄養する動脈は、精巣動脈、精管動脈、外精動脈という主に3つの動脈があり、それらの血流抵抗をできるかぎり減らし、血流を上げることが大切となります。 鍼灸には血流を改善する効果があるため、その点で精子の質向上に役立つと言えます。 子宝鍼灸院の「男性向け妊活専門治療コース」の詳細についてはこちらをご覧下さい。 |